飲食店経営において利益を出すために「経費削減」は避けて通れない課題ですよね。
特にグリストラップの清掃業者委託費は、適当に選んでしまうと年間で見るとバカにならない金額になります。
「なんとか100均の道具で安く済ませたい」
「ダイソーやセリアのグッズで代用できないか?」
そう考えるのは、経営者として当然の心理です。
しかし、結論から申し上げます。
100均グッズでの清掃は「表面的な応急処置」にはなりますが、根本的な解決にはなりません。
むしろ、間違った節約を続けた結果、配管が詰まって数十万円の修繕費がかかったり、悪臭で客足が遠のいたりするリスクすらあります 。
この記事では、東京都内の飲食店で数々のグリストラップを見てきたプロの清掃会社が、
「100均グッズを使った正しい清掃テクニック」と、「これが出たら危険!プロに頼むべき限界サイン」を解説します。
目次
1. 100均グッズだけでグリストラップの匂いを消せるか?
「毎日掃除しているのに、なぜか厨房が臭い…」
この原因の9割は、取りきれていない「見えない汚れ」にあります。
100均グッズの物理的な限界
100均で売られているブラシやネットは、家庭のキッチン用がほとんどです。
飲食店のグリストラップは、家庭用とは比較にならない量の油脂(ラード)と残飯が流れ込みます。
- ブラシの長さ不足
- 深さのあるグリストラップの底(沈殿物)まで届かない。
- 強度の不足
- 硬化した油の塊(スカム)を削り取ろうとすると、ブラシが折れる。
- 薬剤の濃度
- 100均の重曹や洗剤は、業務用の強力な汚れにはパワー不足。
東京都の飲食店オーナーを襲う「見えないリスク」
清掃が不十分だと、単に臭いだけでなく、以下の実害が発生します。
- 害虫の大量発生
- 取り残したヘドロは、ゴキブリやチョウバエの格好のエサ場です。
- 排水基準値オーバー
- 東京都の下水道条例は厳しく、基準を超えた排水は指導の対象になります。
- 近隣トラブル
- 排気ダクトや排水溝から漏れる悪臭は、即クレームに繋がります 。
特に「自分では慣れてしまって臭いに気づかない」というのが一番恐ろしい点です。
お客様は、入店した瞬間の臭いに敏感です。
2. それでもコストを抑えたい!100均グッズ活用マニュアル
プロに頼むのがベストとは分かっていても、予算の都合もあるでしょう。
ここでは、日常の清掃で使える100均グッズをご紹介します。 あくまで「日常の維持管理」として割り切って活用してください 。
グリストラップ清掃に使える「100均の神アイテム」3選
【実践】実際に100均グッズで本気で掃除してみた結果
私も実際に、東京都内の居酒屋のグリストラップを100均グッズだけで掃除してみました 。
やったこと:
- セスキ+アルカリ電解水クリーナーを排水口全体に吹きかけて10分間放置。
- 100均のロングブラシで壁面と底を30分こする。
- 金魚網で浮いた油を徹底除去。
結果:

表面のヌメリは取れ、見た目はかなり綺麗になりました。
しかし、ブラシも一回でだいぶ汚れてしまいすぐに買い替える必要があるのとまだ下水臭さが残っており、配管の奥の汚れには全く効果がなかったことを痛感するという結果になりました。
結論: 「見えるところ」は綺麗になるが、「臭いの元」は断てない。 これがリアルな検証結果した。
3. これが出たら業者に依頼すべき!日常的な清掃の限界ラインチェックリスト
頑張って掃除しても改善しない場合、それはもう「掃除」ではなく「工事・修理」の手前まで来ているサインです。 無理に自力で解決しようとすると、配管を破損させる恐れがあります 。
まずは以下の項目を確認してください。
【危険度MAX】プロを呼ぶべき5つのサイン
一つでも当てはまれば、飲食店の従業員でやれることの限界を超えています。
営業中も清掃後もずっと悪臭がする(配管内の腐敗が進行中)
排水の流れが悪く、ゴボゴボと音がする(詰まりの前兆)
底の沈殿物が硬すぎて、棒で突いても崩れない(石灰化)
コバエが厨房内を飛び回っている(排水管内で繁殖中)
従業員が掃除を嫌がり、離職の原因になっている(労働環境の悪化)
プロの清掃業者に任せることは「コスト」ではなく「投資」である
「業者代2万円が高い」と感じるかもしれません。
しかし、従業員が毎日30分掃除をした場合、時給1,250円×30分×30日で、月額約18,750円の人件費が溶けています。
プロの清掃業者に頼めば、その30分を「仕込み」や「接客」や「早めに退勤させること」ができます。 さらに、バキュームで根こそぎ吸い取るため、悪臭リスクがゼロになり、お客様の満足度も上がります 。 結果的に、プロの清掃業者に頼むほうがトータルコストは安くなるケースがほとんどです。
4. 失敗しない業者の選び方とおすすめの依頼頻度
「じゃあ、どこの業者に頼めばいいの?」
東京都内には数多くの清掃業者がいますが、選び方を間違えると高額請求のリスクもあります。
業者選びの3つのポイント
- 産業廃棄物管理票(マニフェスト)を発行しているか
- 回収した汚泥を不法投棄されないために必須です。法令遵守の証です 。
- 料金体系が明朗か
- 「基本料金○○円〜」だけでなく、汚泥の量に応じた追加料金の説明があるか確認しましょう。
- 対応の早さと柔軟性
- 飲食店の営業時間に合わせて、深夜や早朝に対応してくれるかが重要です。
比較検討:あなたに合うのはどちらのタイプ?
| 比較項目 | ①格安単発業者 | ②定期清掃契約 |
| 料金 | 1回1.5万円〜 | 月額制など |
| 品質 | 業者によりバラつきあり | 業者によりバラつきあり |
| メリット | 汚れ具合に応じて頼むことができ、コストを調整できる。 | 単発より割安で綺麗な状態を保てる。 |
| デメリット | 定期より割高な可能性がある | 品質が微妙でも解約しづらい可能性がある。 |
| おすすめ度 | ⭐️ ⭐️ | ⭐️ ⭐️ ⭐️ |
優良業者を見つけたら、「②定期清掃」の契約が最もおすすめです。 定期契約なら、単発で頼むよりも1回あたりの単価が安くなり、「常に綺麗な状態」をキープできます。 なにより、店長や従業員が「汚くて嫌な仕事」から解放されるメリットは計り知れません 。
自分の店舗に合った「品質とコストが適切な清掃業者」を簡単に見つけるなら
いい業者さんが見つかれば定期清掃の契約がおすすめですが、飲食店を経営されているオーナー様や店舗責任者様には清掃業者を選んでる手間暇さえもったいないと思います。
そこで店舗の場所や希望の時間帯に合わせて、近くの業者を比較・見積もりを行った上でご提案できる弊社に丸投げしてみませんか?
見積もりをおこないご提案するだけで、無理な勧誘や料金の請求は一切ございません。
5. よくある質問(FAQ)
Q1. 100均の「落ち落ちV セスキ+アルカリ電解水クリーナー」をグリストラップに吹きかけて放置すれば汚れが取れますか?
A. 表面の油脂汚れは落ちる可能性がありますが、中に溜まった油脂やカスは残ります。
アルカリ電解水はあくまで最近ついた油脂汚れを浮かせて取り除くだけです。蓄積した油脂やカスを分解して溶かす効果は期待できないので、強めのブラシで中を磨いたり、網で蓄積物を救って取り出したりする必要があります。
Q2. 結局、清掃業者に頼む頻度はどれくらいがベストですか?
A. お店の規模によりますが、最低年2~3回必要です。
揚げ物を多く扱う店舗やラーメン店なら本来月1回程度実施するのが理想です。カフェやバーなら油を使用する量が少なめなので2〜3ヶ月に1回でも十分な場合があります。まずは一度清掃業者に見てもらい、汚泥の溜まり具合を診断してもらうのが確実です。
Q3. 100均のグッズで清掃するだけでは逆にコストがかかりますか?
A. はい。経営期間が長ければ長いほど、清掃業者に依頼した方がコスパがいいです。
直近1ヶ月単位での清掃コストで考えれば100均商品を使って従業員に清掃してもらうだけの方がコストはかかりません。しかし、3ヶ月〜1年程度の経過で清掃業者に頼んだ方が費用面、精神面ともに楽になります。