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床置きグリストラップとは?埋め込み型との違い
グリストラップには大きく分けて床置き型(置き型)と埋め込み型(地下型)の2種類があります。どちらも油脂分離の機能は同じですが、設置方法・清掃のしやすさ・用途が異なります。
床置き型グリストラップは、床面の上にそのまま設置するタイプです。主に小規模な飲食店・屋台・キッチンカー・移動販売車・家庭用途などで使用されます。設置工事が不要で持ち運びも可能なため、賃貸店舗や仮設店舗でも手軽に導入できるのが特徴です。
埋め込み型グリストラップは、床に穴を掘って設置するタイプで、レストラン・居酒屋・ホテルの厨房など大規模な飲食施設に多く使われます。床面と段差がなく衛生的ですが、設置工事が必要で移動はできません。
本記事では、床置き型グリストラップの清掃方法を中心に、その特徴・メンテナンスのコツ・注意点を徹底解説します。
床置きグリストラップのメリット・デメリット
メリット
- 設置が簡単:工事不要で置くだけで設置完了。賃貸店舗でも導入しやすい
- 移動・交換が容易:必要に応じて別の場所へ移動でき、劣化した際も交換しやすい
- 清掃のしやすさ:持ち上げて丸ごと洗える製品もあり、内部へのアクセスが容易
- コストが低い:埋め込み型と比べて本体価格・設置費用が安い
- 小規模店舗に最適:排水量が少ない小規模店舗・屋台・キッチンカーに適している
デメリット
- 容量が小さい:大規模な厨房には容量が不足する場合がある
- 床のスペースを占有する:厨房の動線を妨げる可能性がある
- 見た目の問題:埋め込み型に比べて外観が目立つ
- 転倒リスク:固定していない場合、蹴ってしまうと転倒・排水漏れが発生することがある
床置きグリストラップの清掃頻度
床置き型は小型のものが多いため、汚れの蓄積が早い傾向があります。埋め込み型より清掃頻度を高める必要があります。
| 清掃の種類 | 推奨頻度 |
|---|---|
| バスケット・ゴミ除去 | 毎日(営業終了後) |
| 油脂のすくい取り | 週2〜3回 |
| 全体の洗浄 | 週1回〜月2回 |
| 分解・完全洗浄 | 月1〜2回 |
床置き型は容量が小さいため、埋め込み型より早く油脂・汚泥が蓄積します。特に揚げ物・炒め物が多い厨房では週複数回の油脂除去が必要になることもあります。
床置きグリストラップの清掃に必要な道具
- ゴム手袋・マスク:衛生・臭い対策として必須
- ビニール袋(大):廃棄物の回収用
- ブラシ(各サイズ):バスケット・槽内・細部の洗浄に使用
- スポンジ・たわし:内壁・底面の磨き洗いに
- 中性洗剤または専用洗浄剤:油脂汚れの分解・除去に
- お玉・スコップ:油脂・汚泥のすくい取りに
- バケツ・洗い桶:部品の浸け置き洗いに
- 雑巾・ペーパータオル:外側や周辺の拭き取りに
床置きグリストラップの清掃手順
毎日の簡易清掃
- 準備:ゴム手袋・マスクを装着し、ビニール袋を準備する
- 蓋を開ける:グリストラップの蓋を外す
- バスケットを取り出す:食材カスをビニール袋に捨て、水とブラシで洗う
- 油脂を確認:水面に浮いた油脂が多ければお玉ですくい取る
- 蓋を戻す:バスケットをセットして蓋を閉める
週1回の中間清掃
- バスケット清掃を行う(上記の毎日手順)
- お玉・スコップで油脂・汚泥を丁寧にすくい取る
- 槽内の内壁をブラシ・スポンジで洗剤を使ってこすり洗いする
- 水で十分にすすいで洗剤・汚れを流す
- 廃棄物(廃油・汚泥)は産業廃棄物として適切に処分する
月1〜2回の本格清掃(分解洗浄)
床置き型は分解できる製品が多く、本格清掃では全部品を取り外して洗います。
- グリストラップ内の水を可能な限り除去する(バキュームや手動ポンプで吸い出す)
- すべての部品(蓋・バスケット・仕切り板・トラップ管)を取り外す
- 各部品をバケツのお湯・洗剤に浸け置きし、ブラシで念入りに洗う
- 本体(槽)の内壁・底面・角をブラシとスポンジで徹底的に磨く
- 高圧のシャワーや水道水で全体をすすいで洗剤を除去する
- 各部品をすすいでから元通りに組み立てる
- 水を適切な水位まで補充する
- 廃棄した廃油・汚泥は産業廃棄物として許可業者に処分を依頼する
床置きグリストラップ特有の清掃注意点
転倒・水漏れに注意
床置き型は固定されていない製品が多く、清掃中に誤って倒してしまうと油脂混じりの汚水が厨房に広がります。清掃前は製品をしっかり固定し、周囲に新聞紙や吸水シートを敷いておくと安心です。
排水ホースの接続部も確認する
床置き型は排水ホースで排水管に接続されているケースが多いです。清掃後に接続部がしっかり繋がっているか確認しましょう。緩んでいると排水漏れの原因になります。
部品の紛失に注意
分解洗浄の際、小さな部品(パッキン・スペーサーなど)を紛失しやすいです。作業前に部品の数を確認し、洗浄中は清潔なトレーや容器にまとめて保管しましょう。
洗剤の残留に気をつける
洗剤が残ったまま使用を再開すると、排水に洗剤が混入して水質汚染につながることがあります。すすぎを十分に行い、洗剤の残留がないことを確認してください。
床置きグリストラップの清掃を業者に依頼するケース
床置き型は自分で清掃しやすい設備ですが、以下の場合は専門業者への依頼を検討しましょう。
- 長期間清掃を怠り、油脂・汚泥が大量に蓄積している
- 高圧洗浄が必要なほど頑固な汚れがある
- 廃油・汚泥の産業廃棄物処理を自分で対応できない
- 清掃証明書・マニフェストが必要な場合(行政指導・テナント規約など)
- 異臭・詰まりが頻発しており根本的な改善が必要な場合
床置きグリストラップの買い替えを検討すべきタイミング
床置き型グリストラップは消耗品です。以下の場合は清掃よりも交換を検討しましょう。
- 槽本体にひび割れ・腐食が生じている
- 清掃しても悪臭が解消しない(槽内に臭いが染み込んでいる)
- 部品が廃番になって交換できない
- 排水量の増加で容量が不足している
まとめ:床置きグリストラップは小まめな清掃がポイント
床置きグリストラップは設置が簡単で清掃もしやすい反面、容量が小さく汚れが溜まりやすいという特徴があります。埋め込み型より清掃頻度を高め、定期的なメンテナンスを徹底することが重要です。
- バスケット清掃は毎日実施する
- 油脂除去は週2〜3回が目安
- 分解・本格洗浄は月1〜2回行う
- 廃油・汚泥の処分は必ず産業廃棄物として適切に処理する
- 汚れがひどい場合や廃棄物処理が必要な場合は専門業者に依頼する
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